父はアルツハイマー型認知症でした。
出来ない事が徐々に増えていって、でもなるべくなら自分の力で出来る限りやって欲しいし、
何より家族に手間をかけたくない人だったし、少しでも長く自宅で過ごして欲しいので
色々知恵を絞ってきました。


出来なくなった事の1つに着替え。
身体は動くけど、服を着る順番が分からなくなってきました。
その頃は母が
これ(靴下) これ(肌着)
これ(トレーナー) これ(スボン)
という風に順番に出していっていました。
じゃないと、肌着とトレーナーの順番が逆になったり、冬場はセーターの上にシャツとかびっくりコーディネイトが出来上がったりしていたんです。
長年連れ添った夫婦、服を着る順番はわかっていたんでしょうね。
この順番はずーっと変わらなかったな。
父・いちいち言わんでもわかるわっ!
母・言わんと間違えるじゃろっ!
と朝から小競り合い。
聞く方も地味~にストレス。
そこで考えついたのが
着替えの番号札
着替えは母が毎朝出していたので、着替える順番に番号札を置いていました。
後は見守り。
すると、どうでしょう。びっくりコーディネイト激減。
小競り合いの減少。
病気が進行し始めてから、何かが起きる毎日でした。
病気の進行が止められないなら、何かが起きる事を防ぐ、そしたら皆のストレスも減る。
あの頃は知恵のフル回転でしたね。
苦しかったけど、今思い出すと楽しかった事もたくさんあったかな。。
発見も多かった。
何かが起きると駆け込み寺の如く、主治医の所へ駆け込みました。
先生もイヤな顔一つせず、話を聞いてくれてよくアドバイスをくれました。
お父さんの記憶が保てるのは短い
けど、今はお母さんのケアを一番にね
って言われたのを覚えています。
周りの方に支えられて父に介護を乗り切れたんだなぁと今でも感謝です。
一人じゃ限界がありますからね。抱え込む前に色々な所に相談するのをオススメします。
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