最近訃報のご連絡をいただく事が多いです。
私もそういう年齢に差し掛かったのか・・・
我が家の菩提寺の名誉住職が亡くなられました。享年73歳。まだお若い。
絵に描いたような和尚さんでした。
初めてお会いしたのが30年位前かな。
穏やかで、どっしりされていて、でもユーモアがあってチャーミングで。
大好きな和尚さんでした。
先日、その名誉住職を送る『檀信徒葬』が執り行われるということで、行ってまいりました。
会社を休む事になるので、悩んだけど行ってよかった。
めったに参列できる事ではないので、こういう事を見ることが出来てよかった。
我が家の宗派でも位が上の大和尚だったので、来られていたお坊さんがハンパなかったです。
そのお寺の客殿と言われる広いお座敷に祭壇が祀られていました。
そこに100名近いお坊さん。
詳しい事はよくわからないけど、棺の前に座られていたのはきっとすごい和尚さん(←語彙と知識がなくてこういう表現しかできない・・・)だと思われます。
名誉住職は生前『住職は雨男だから、行事の時は大抵雨』とおっしゃってました。案の定開式前30分は、雨予報でもないのに雨。プラス風。さすが雨男。
でも開式と同時に雨が上がり陽も差してさしてきて、そこはきっと名誉住職のパワーでしょう。さすが。
皆さんでお経を唱えると地鳴りのようだった。
そりゃそうだわな。100名がお経を唱えるんだもの。
途中、私の知っているお経の部分があったけど、皆さん早い。唱えるスピードがやはり違いました。
最後棺を閉める前に、住職が檀家の皆さんもお別れをと言っていただけて、私もお別れのご挨拶が出来ました。
息子さんである現住職のご挨拶、泣けたなぁ。
名誉住職は生前『町の和尚は檀家さんに送ってもらうのが一番幸せ』とおっしゃっていたそうで、まさに願が叶ったと住職は涙ながらにお話しされていました。
私の父は亡くなられた名誉住職とは生前、保護司(父も名誉住職も保護司仲間)や地域の事、本家の法事の際もお会いする事が多く、父の葬儀でも思い出話をたくさんしてくださいました。
いい戒名も付けてくださいました。
昨年の秋から3年間京都・仁和寺でおつとめをされていたので、春には母と名誉住職を訪ねました。
仁和寺は桜の名所で、スーパーお忙しい時期でそんな事情を知らずに行った私達を丁寧にもてなしていただきました。
その後も丁寧にお礼のメールをいただいて、またお尋ねする事を約束していたのに…
人はいつか旅立つというのはわかっています。それは仕方のない事。
安らかに眠っていただきたいです。
合掌。
コメント