先日行われた「自閉症の水泳プログラム・地区大会」

私が関わるようになって約20年。
初めて地区大会に参加した時から比べると規模もアスリートもボランティアも増えました。
私がこのプログラムに参加するようになったきっかけは、職場の同期の子供が自閉症の疑いがあるって聞いて、
そのタイミングで通っていたプールの掲示板に「自閉症・ダウン症 水泳プログラム、ボランティア募集」の張り紙を見つけたこと。
当時、自閉症ってナニ?という単純なことからでした。
まさかこんなに続くとは思っていなかったけど^^;
まぁ20年間色々ありましたよ。私自身思う事や感じる事もあって、気持ちが乗らない時もありました。
けど、自閉症者(児)が社会に順応していけるお手伝いができたらの思いだけだったかな。何よりアスリートと接しているのが楽しい^^
そして先日の大会、20年前とは競技レベルも人数も増えて20年前からは想像もつかなかったな。
この団体では地区大会・全国大会・世界大会とあって、大会が上がるにつれて色んなレベルが上がっていくのです。
それに向けて泳力はもちろんのこと、競技規則、お行儀含めて全て上げていかなければいけません。
もちろん出来る出来ないはあるけど、コーチ側(私も含め全国のコーチたち)はそれなりの知識と指導をしていかないといけないと改めて思いました。
これは難しい問題だけど、普段から一段上に向けて練習だけはしていく必要があると思っています。
本番で出来る出来ないはいいんですよ。それまでの準備ができているかどうか。
そして、コーチ達が「知らない、分からない」ではいけないと思いました。
という事を他県・他チームのコーチ陣に話しをさせていただきました。
本部の方から「厳しめに言うて!!」というリクエストがあったから・・・^^;
一部のコーチからは「〇〇コーチ(私のこと)がおるから出来るわ」などと陰口を言われたそうですが、「何年かかっとると思うとるんじゃ!」と言うてくださいってお返ししましたけど~
実際10年かけても出来る事と出来ない事はありますよ。それでもこっちが諦めちゃダメなんです。
泳力なんて個人差があるからいいんですよ。それに応じたクラスでエントリーすればいいし。
自閉だろうが健常だろうが、社会生活を営んでいかなければいけないんです。私はこのプログラムを通じてそれを伝えていきたいだけ。
コーチ陣にお話しした後、私はどうだった?と振り返ると、
挨拶・順番を守る・話を聞く態度・時には厳しく・プールを好きになる だけを伝えてきた20年間だったかな。
泳ぎに関してはそんなに教えていないかも。
私のチームのアスリートは20年間でたくさん成長しました。
水泳プログラムだけじゃない、家庭生活や作業所を通じてたくさんの成長をしてきました。
と言っても、一番成長したのは私自身かもしれないです^^
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