父はアルツハイマー型認知症でした。
徐々に進行していって、晩年悩まされていたのが
夕暮れ症候群
夕暮れ症候群というのは、
認知症を患っている高齢者に見られる現象で、
一般的に夕方から夜にかけて
不安・混乱・攻撃的な行動・興奮状態が増加すること
です。
センチメンタルを感じさせる呼び名だけど、これがなかなかやっかい。
我が家も夕方17:00頃から始まりました。
まだ私達の事が理解できていた頃には
車を取りに行かにゃいけん
のワードから始まって、ウロウロが始まります。
そこで止めたり、否定したりすると余計に興奮状態になるので、そんな時には
一緒にお散歩したり、ドライブしたり・・・
活発な時期が5月頃だったので、寒くなかったのがせめてもの救い。
介護で役立ったモノの中で
↓これは前回投稿したもの。
思わぬ威力を発揮してくれていたのが
アマゾン エコードット
最初のきっかけは、両親の頭の刺激になればと思い購入したけど、すっかり存在感が薄れていて、
ハタと思いだしたのです。
そういや、この子は音楽かけてくれるハズ・・・
アレクサ 演歌をかけて
と言ったら、昭和演歌をエンドレスで流してくれる。
そしたら父が一緒に歌ってるじゃありませんか!
色んな記憶が薄れていく中で、昭和演歌だけは歌詞がスラスラ出てくる。
夕方になってソワソワし始めたら、
お父さん 演歌かけるね
と流し始めると、歌に集中してソワソワが半減。
このアレクサには何度助けられたか・・・
1台しかないエコードットなので、壊れたら大変!と思い、速攻でもう一台購入
次のは球体、時刻を表示してくれるタイプにしたので更に便利。
この作戦も日によって効果が違うので、全く使えない日もありました。
それでも助けられた事は数知れず・・・
介護士さんや主治医、施設の方にもエコードットの事を話して、使用を始められた方もいたそうです。
セットアップ自体は簡単なんだけど、それも私達世代がするから簡単と思えるだけで
高齢者には難しいでしょうね。
私達が介護される頃には今よりもっとこういう電子機器が増えてるんでしょうね。
人口減少だから、人手の確保が難しい事態がやってくるはず。
そのうち介護も機械が大部分を占めてくる時代がやってくるのかな。
でも、機械があっても使えなきゃ意味がないので、なるべく脳みそを柔らかく、
何でも受け入れる気持ちを持ってなきゃいけませんね。
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